文学部の生徒たるもの

・今回の題名はアンチテーゼで使ってみました。

 蛇足ですが、アンチテーゼとは対立命題という意味です。

 つまりぼくはこれから「文学部の生徒たるもの」に異議を唱えたいのです。

 別に怒っていません。不満はあるんだけど。

 

 よく自己紹介をしたときに「文学部なんだね。作家は誰が好きなの?」と聞かれる。

 その時ぼくは「言語学の方が好きで、好きな作家は居ません」と答えるのだけれど、

 こう答えると大抵の場合は不思議な顔をされる。

 きっと彼らは夏目漱石芥川龍之介などが出てくることを期待しているにのだろう。

 残念ながら文学部の生徒だからって本の虫のような人ばかりではないのです。

 心理学が好きな人も居れば、地理学が好きな人も居るし、語学が好きな人も居る。

 たまたま全てが文学部に格納されているだけであって、それはたまたまなのだ。

 

 そんなことを夏目漱石の『明暗』を読みながら考えていた。

 この作品は円満にいかない夫婦生活を基軸としてエゴイズムに迫った作品である。

 課題じゃなかったら、死ぬまで読んでなかった作品だろう。

 元々本はあまり好きじゃないし、どうにも漱石の作品はぼくには合わない。

 なんというかドロドロで重い感じがするのだ。

 そういうのが好きな人は好きなんだろうけどね。

 たぶんこんなことを書くと「文学部の生徒たるもの」に反するのだろうけど、

 さっきも書いたように反していていいのだ。言語学が好きなんだから。

 

 結局何を伝えたかったのかというと

 文学部の生徒だからって本を読まなきゃいけない理由はどこにもないし、

 みんな文学部についてちょっと誤解が過ぎるのだ。

 本が好きだから文学部なわけでもないし、文学部だから本が好きなわけでもない。

 そういう人がちょっと多いだけで、好きじゃない人は意外と多いと思う。

 決して間違っても「文学部なのに本読まないの?」なんてのは言っちゃいけない。

 それは君の中だけの固定観念なのだから。

 

 今日も読んでくださりありがとうございます。

 本が好きなのは本の虫。じゃあ虫が好きな人は虫の虫?